試験の難易度に関しては、行政書士と社会保険労務士とでは、社会保険労務士のほうが難易度は高いと思います。

理由の第一は、勉強に必要な時間。勉強を始めるときにどのような知識をあらかじめ持っているかで違いがありますが、行政書士が400~700時間なのに対して、社会保険労務士は1割程度多くかかるのが普通です。

理由は簡単。行政書士と社会保険労務士とでは、勉強することが社会保険労務士のほうが多いからです。実際、社会保険労務士のほうがテキストの分量がおおよそ1割程度多いのです。

理由の第二は、行政書士試験にだけある「一般常識」。60問中、14問が出題されますが、これが本当に一般常識といえる問題でして、毎日、新聞をしっかりと読んでいれば、まず、合格基準である4割の正解率は間違いなく取れます。

合格率や最近の出題傾向などから、行政書士と社会保険労務士とでは、行政書士のほうが難関という方もいらっしゃるようです。しかし、合格率は、行政書士がここ数年6~8%、社会保険労務士が7~8.6%程度とほとんど変わりません

出題傾向に関しては、行政書士は行政法分野で複数の法律を横断する問題が多くなっていることは確かですが、それはあくまで、今までの行政書士試験と比べた場合に難易度が高くなったというべきだと思います。社会保険労務士は専門分野だけで78問あることから、やはり、社会保険労務士のほうがより難易度が高いといっていいと思います。